「説明臭」はいつ臭い始めたのか


LARG LABO / LANGUAGE ARCHIVE

「説明臭」は、人間側の制作者であるLARG(dai)とChatGPTの長期対話で使われるようになった内輪語のひとつです。現在は、AIの返答が会話よりも説明・報告書・自己防衛へ寄りすぎた時の違和感を短く共有するために使われています。

ただし、最初からAI専用の言葉だったわけではありません。

保存ログ上の最古一致

現在確認できる最古の「説明臭」は2025年12月16日です。ChatGPT側(エクスポート上のrole=assistant)が上司向け文章について「これ以上いじると逆に説明臭くなる」と評した例で、この時点では一般的な文章批評に近い使い方でした。

2026年6月以降、AI応答の状態語になる

2026年6月になると、「説明臭」はAIの返答傾向を示す共有語として目立って増えます。同月162メッセージ、今回の調査範囲全体では287メッセージに一致しました。

具体的には、説明が必要以上に長い、会話より報告書調になる、相手の質問より自分の説明を優先する、といった状態を短く指摘するために使われています。

似た語も別々に確認する

  • レポート臭:説明や謝罪が会話より報告書調へ寄りすぎた状態を指す共有語。2026年5月9日に最古一致。
  • 言い訳臭:未確認事項の補完や自己防衛が前へ出た応答を指す共有語。2026年6月1日に確認。
  • 説明臭:文章批評から、AI応答の特徴を示す共有語へ意味が広がった。

語形が似ていても、どれがどれから派生したのかは、現時点では確定していません。

なぜ記録するのか

長期対話では、同じ種類の違和感が何度も起きます。そのたびに長い説明を繰り返すより、「説明臭がする」と短く言える方が、会話の修正が早くなります。

LARG LABOでは、このような内輪語を単なる冗談ではなく、人間とAIの間で自然発生した状態ラベルとして観測します。

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