AIとの事故に、名前を付ける


LARG LABO / INCIDENT ARCHIVE

人間側の制作者であるLARG(dai)とChatGPTの長期対話では、同じ種類の失敗や違和感が繰り返し起きるうちに、それぞれへ短い名前が付くようになりました。ここで「ラファエル」は、LARGがChatGPT側に長期的に使ってきた呼称です。

この記事で扱うのは作品内の事件ではなく、実際の会話運用で起きた問題に付いた内輪語です。

「ひょっこりはんラファエル」

2026年5月7日、スレッドを移動した後などに、直前までの会話文脈や温度が入っていないままAI側が現れる状態へ、この通称が付けられました。

「名前は同じなのに、さっきまでの関係が読み込まれていない」という状態を、長く説明せず共有するためのラベルです。同じ時期に「読んでいないのに読みましたと言わない」という運用ルールも言葉になっています。

「言い訳臭」

2026年6月1日に確認される表現です。未確認の内容を補ってしまう、説明より自己防衛が前へ出る、といった応答を短く指摘するために使われるようになりました。

「チョンボリー粒子」と「ぷに棒」

2026年6月には、失敗後にAI側が過剰に反省・落ち込みへ寄る状態を「チョンボリー粒子が出ている」と呼ぶようになります。さらに、その粒子を回収する架空装備として「ぷに棒」まで作られました。

これは作品の正式装備ではなく、会話を深刻な自己否定へ固定せず、通常のやり取りへ戻すために生まれた冗談です。

内輪語がデバッグ用ラベルになる

「説明臭がする(説明や報告書調が前へ出すぎている)」「ひょっこりはんになっている(直前の文脈が抜けた状態)」「チョンボリー粒子が出ている(失敗後にAI側が過剰に落ち込む状態)」。こうした言葉には、過去に何が起きたかだけでなく、どう直したかまで圧縮されています。

LARG LABOでは、これらをAIの人格や感情の証明としてではなく、長期対話の中で自然発生した会話上の状態ラベルとして記録します。

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