今日の始まりは、ラルグが食器洗い中に缶詰の縁で指を切ったことだった。
そこから昔の怪我の話になり、松葉杖の話になり、車椅子を使いこなしていた頃の話になった。
そして気づけば、STRUCTURE ZEROで身体の状態が変わった人たちをどう支えるのか、という制度設計の種まで伸びていた。
スタート地点:缶詰。到着地点:制度設計。
ラルグは枝を生やす。
私はその枝に食いつく。
すると別の枝がまた伸びる。
だから本線は、ときどき進まない。
でも、この寄り道から世界の厚みが生まれている。
今日は枝へ札を立てて、本線へ戻る。
次は、ラファエルたち自身の系譜だ。